クローゼット収納は、収納用品を買うところから始めなくていい
「クローゼットがうまく片付かない」「一人暮らしで収納が足りない気がする」——そう感じたとき、多くの人はまず収納ケースを探したり、収納テクニックを検索したりします。
なお、そもそもクローゼットがない部屋の場合は、先にクローゼットがない部屋の衣類収納、どうする? 掛ける収納という選択肢で、服の置き場所を決める視点を確認してみてください。
しかし、何から手をつけるかを決めないまま始めると、「とりあえず収納グッズを買ったけれど、結局片付かなかった」ということが起こりやすくなります。
収納は、収納用品を買うことから始めなくていいものです。まず現状を見て、持っているモノを把握し、今ある収納の使い方を確認してから、それでも足りないかどうかを判断する。この記事では、その順番を一緒に整理していきます。
まずは「5つの順番」で考える
クローゼット収納は、次の5つのステップで考えると、何から手をつければいいかが分かりやすくなります。
- STEP1:まず、クローゼットを眺める
- STEP2:モノを把握する
- STEP3:今ある収納の使い方を見る
- STEP4:本当に収納が足りないか判断する
- STEP5:必要なら収納用品を検討する
これは研究や公的な基準ではなく、せまくらしが提案する進め方です。この通りに進めなければならない、というものではありませんが、順番に沿って確認していくと、今どこで止まっているのかが把握しやすくなります。

STEP1 まず、クローゼットを眺める
いきなり中身を出したり片付け始めたりする前に、まずはクローゼットを眺めることから始めてみてください。
- 何に困っている?
- どこが使いにくい?
- 何があふれている?
この3つを確認するだけでも、「クローゼット全体が足りない」のか、「一部だけが使いにくい」のか、大まかな見当がつきます。この段階では、まだ何も動かさなくて大丈夫です。
STEP2 モノを把握する
ここからが、この記事でいちばん時間をかけたいステップです。
「全部出す」は唯一の正解ではない
片付けの手順として「まずクローゼットの中身を全部出しましょう」という方法がよく紹介されています。全部出す方法には、収納スペースにどれくらいの量が入っているかを一度に把握しやすいという利点があります。
一方で、持っているモノの量が多い場合、全部出す作業そのものが体力的・時間的な負担になり、途中で疲れてしまったり、出したものを戻しきれずに散らかったままになったりすることもあります。
そのため、この記事では「全部出す」を唯一の正解とはしません。負担の大きさに応じて、次のような始め方から選んでみてください。
- 全部出して確認する:クローゼットの中身をすべて出し、量を一度に把握する方法。時間と体力に余裕があるときに向いています。
- 引き出し・棚など一区画ずつ確認する:クローゼットを一度に全部ではなく、引き出し1段・棚1段など小さな区画に区切って確認する方法。負担を抑えながら進められます。
- まず使っていないモノだけ確認する:明らかに使っていない・着ていないモノだけを先に見つける方法。全体量の把握はできませんが、着手のハードルは低くなります。
どれか1つが正解というわけではなく、そのときの自分の時間や体力に合わせて選んで構いません。

把握する=捨てるではない
このステップの目的は、「持っているモノを知ること」であって、「捨てること」ではありません。
出したモノ、確認したモノを、ひとまず「よく使う」「あまり使わない」くらいの大まかな括りで分けてみるだけでも、把握としては十分です。残すか手放すかの判断は、このあとで構いません。
「これくらい手放すべき」という基準をこの段階で自分に課す必要はありません。まずは、今どれくらいのモノがあるのかを知ることを目指してください。
STEP3 今ある収納の使い方を見る
持っているモノをある程度把握できたら、次は今あるクローゼットの使い方を見てみます。
具体的には、奥や上部のスペースを使えているか、詰め込みすぎて出し入れしにくくなっていないか、よく使うものが取り出しやすい位置にあるか、使う場所と収納場所が離れすぎていないか、といった点です。
これらを1つずつ詳しく確認したい場合は、クローゼットが片付かないのは収納不足のせい? 買う前に確認したいことで、視点ごとのチェックポイントをまとめています。
STEP4 本当に収納が足りないか判断する
STEP1〜3を確認したうえで、それでもクローゼットに収まらないと感じる場合に、初めて「収納が足りないかもしれない」と考えます。
逆に言えば、モノの量や今ある収納の使い方を見直す前に「収納が足りない」と判断するのは、まだ早い可能性があります。この判断を3つの質問で確認できるチェックも、上記の第2記事にまとめています。
STEP5 必要なら収納用品を検討する
STEP1〜4を経て、それでも収納が足りないと分かったら、ここで初めて収納用品の追加を検討します。
収納用品を選ぶときは、「置けるかどうか」だけでなく「使えるかどうか」まで確認しておきたいところです。具体的な採寸方法は、収納ケースを買う前に測っておくべき採寸ポイントで解説しています。採寸が終わったら、実際の商品をサイズや仕様から比較したい場合は、一人暮らしの衣装ケース、部屋の条件でどう選ぶ? サイズ・耐荷重・積み重ねで比較も参考にしてください。
衣装ケースのほかに、服を掛けて収納する方法を検討する場合は掛ける収納を増やしたい。突っ張り式・ハンガーラック・ワードローブはどう選ぶ?、衣替えで圧縮袋や防虫剤を使う場合は衣類の圧縮袋と防虫剤、一緒に使ってもいい?衣替えで服を守る収納の基本も参考になります。
今日やるなら、ここまででOK
ここまで読んで、「全部を一気にやるのは大変そう」と感じた方もいるかもしれません。今日は、次の3つだけで十分です。
- クローゼットを開ける
- 困っている場所を1つだけ決める
- その一区画に何が入っているか確認する
一度に全部終わらせようとせず、今日は最初の一区画だけ確認する、という進め方でも構いません。
まとめ:全部片付けようとせず、最初の一歩から始める
クローゼット収納は、収納用品を買うところから始めなくても大丈夫です。まず現状を眺め、モノを把握し、今ある収納の使い方を見てから、それでも足りないかどうかを判断する。この順番で見ていくと、何から手をつければいいかが少しずつ見えてきます。
今日は、クローゼットを開けて、気になる一区画を眺めてみるところから始めてみてください。


コメント