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掛ける収納、方式は決まった。次は実商品をどう選ぶか
掛ける収納を増やしたい。突っ張り式・ハンガーラック・ワードローブはどう選ぶ?では、突っ張り式・据え置き型・ワードローブという3つの方式について、部屋の条件からどれが合うかを整理しました。
この記事では、突っ張り式と据え置き型に絞り、実際に販売されている商品を仕様から比較します。方式は決まったけれど、具体的にどの商品を検討すればよいか分からない——という段階の読者を対象にしています。もし方式自体をまだ決めていない場合は、先に上の記事を確認してから読み進めると判断しやすくなります。
突っ張り式と据え置き型、部屋のどこを使うか
商品を比較する前に、2つの方式が部屋のどこを使うかを整理しておきます。
- 突っ張り式:天井と床の間で突っ張って固定します。床の占有面積を抑えやすい一方、設置できる天井の高さや強度に条件があります。
- 据え置き型:床に自立させて使います。天井の高さに左右されずに設置できますが、床にはある程度の奥行きが必要です。

どちらが優れているという話ではなく、部屋のどこにゆとりがあるかによって、合う方式が変わります。
比較した4商品
メーカー公式サイト・公式ショップで現在確認できる現行商品の中から、構造・サイズ・耐荷重に比較する意味がある4商品を取り上げました。市場に出ているすべてのハンガーラックを網羅したランキングではありません。仕様はすべて公式情報で確認した内容です(確認できなかった項目は「記載確認できず」としています)。
商品カードの購入先ボタンは、Amazonまたは楽天市場の販売ページで同じ商品であることを確認できた商品にだけ付けています。ボタンがない商品は、購入先がないという意味ではありません。メーカー公式ページなどでご確認ください。
各商品の仕様はメーカー・ブランドの公式情報を確認しています。出典と確認日は記事末尾にまとめています。
突っ張り式
ニトリ「【簡単】ワンタッチ式 突っ張りハンガーダブル」
- 構造:突っ張り式(ワンタッチ設置) / 外寸:幅160×奥行10×高さ260cm
- 素材:スチールパイプ/ゴム/ポリプロピレン/ABS樹脂 / 重量:約4kg
- ハンガーバー:2本(高さは個別に設置可能)
- 耐荷重:バー1本あたり30kg / 棚:なし / キャスター:なし
- 幅・奥行きは固定サイズ。奥行き10cmと、床の占有面積は比較した4商品の中で最も小さい設計です。
平安伸銅工業「突っ張り伸縮ハンガーラック 棚付 TNP-50WH」
- 構造:突っ張り式 / 外寸:幅68〜96cm(伸縮)×奥行26cm×高さ190〜300cm(伸縮)
- 収納目安:ハンガーバーにシャツ20着
- 特徴:段差のある床でも取り付け可能(公式に明記) / 棚:あり / キャスター:なし
- 参考耐荷重:ハンガーパイプ1本あたり15kg、パイプ棚1枚あたり5kg、合計25kg(公式に「表示耐荷重は実験値であり、保証値ではありません」と明記)
- 比較した4商品の中で、幅・高さの両方を調整できる唯一の商品です。
据え置き型
山善「ハンガーラック キャスター付き MKS-S」
- 構造:据え置き型(キャスター付き) / 外寸:幅75×奥行43×高さ89〜152cm
- 素材:スチール(粉体塗装)、ポリプロピレン / 重量:2kg
- 全体耐荷重:約15kg / 棚:記載確認できず / キャスター:あり
- 高さのみ調整可能(三角ノブ式)。キャスター付きで、軽量な設計です。収納目安はシャツ約20着。
ドウシシャ「Luminous(ルミナス)高耐荷重インテリアハンガーダブル LIHD-100」
- 構造:据え置き型(キャスター付き) / 外形寸法:幅100.5×奥行41.5×高さ108.5〜175.5cm
- 型番:LIHD-100WH(ホワイト)/LIHD-100BK(ブラック)。販売店によっては「ハンガープロ ダブル」の名称で掲載されている場合があります。
- 耐荷重:全体150kg、ハンガー1本あたり75kg、サイドフック1個あたり3kg(ドウシシャ直販サイトに「耐荷重は目安であり保証するものではありません」と記載)
- 棚:記載確認できず / キャスター:あり(ストッパー付きキャスター2個・キャスター2個が付属と記載)
- 比較した4商品の中で、全体耐荷重の数値がもっとも高い商品です。
4商品の主な仕様を一覧で見る
| 商品 | 構造 | 外寸(幅×奥行×高さ) | 耐荷重(測定条件はメーカーごとに異なります) |
|---|---|---|---|
| ニトリ ワンタッチ式 突っ張りハンガーダブル | 突っ張り式 | 幅160×奥行10×高さ260cm | バー1本あたり30kg |
| 平安伸銅工業 TNP-50WH | 突っ張り式(棚付き) | 幅68〜96cm(伸縮)×奥行26cm×高さ190〜300cm(伸縮) | 参考耐荷重:ハンガーパイプ1本あたり15kg、パイプ棚1枚あたり5kg、合計25kg(実験値であり保証値ではない) |
| 山善 ハンガーラック キャスター付き MKS-S | 据え置き型(キャスター付き) | 幅75×奥行43×高さ89〜152cm | 全体で約15kg |
| ドウシシャ Luminous 高耐荷重インテリアハンガーダブル LIHD-100 | 据え置き型(キャスター付き) | 幅100.5×奥行41.5×高さ108.5〜175.5cm | 全体150kg、ハンガー1本あたり75kg、サイドフック1個あたり3kg |
※耐荷重は測定条件がそろっていないため、数字の大きさだけで横並びに比較することはできません。詳しくは次の見出しで説明しています。
耐荷重は「数字の大きさ」だけで見ない
全体(合計)の耐荷重を示している山善・平安伸銅工業・ドウシシャの3商品は、約15kg(山善)、25kg(平安伸銅工業、参考耐荷重)、150kg(ドウシシャ)と大きく幅があります。これは製品の優劣ではなく、設計思想の違いです。
さらに、耐荷重は何を基準にした数値か(測定条件)がメーカーごとに異なることにも注意が必要です。ニトリは「ハンガーバー1本あたり」の数値のみを、山善は「全体」の数値のみを公表しています。ドウシシャは「全体・ハンガー1本あたり・サイドフック1個あたり」という3つの条件を分けて公表しています。平安伸銅工業は「ハンガーパイプ1本あたり・パイプ棚1枚あたり・合計」を「参考耐荷重」として示しており、公式に「表示耐荷重は実験値であり、保証値ではありません」と注記しています。条件がそろっていない数値を単純に横並びで比較することはできません。
耐荷重の数値だけでなく、パイプの接続方式などの構造も、頑丈さに関わるとされています。安価な製品に多い「差し込み式」の接続に対し、パイプを座金で固定するような接続方式は歪みにくいという指摘もあります。数値が大きい商品を無条件に選ぶのではなく、掛けたい衣類の量や、キャスターの有無・棚の有無、公表されている条件といった他の情報とあわせて検討することが大切です。
条件別に見る候補
「どれが最強か」ではなく、「何を優先するかによって候補が変わる」という前提で整理しました。
- 床面積を抑えることを優先する場合:ニトリ(奥行き10cm)が候補になります。
- 幅を調整したい場合:平安伸銅工業(幅68〜96cmで調整可能)が候補になります。
- 移動できることを優先する場合:山善・ドウシシャ(いずれもキャスター付き)が候補になります。
- 棚も使いたい場合:平安伸銅工業(棚付き)が候補になります。
- 多く掛けることを考える場合:ドウシシャ(全体耐荷重150kg)が候補になります。
掛ける収納の実商品を選ぶ6つの確認
ここまでの内容を、6つの確認に整理しました。これは研究結果や公的基準ではなく、せまくらしが提案する確認の視点です。商品名から選ぶのではなく、部屋の条件から候補を絞るために使ってください。
- 天井・床を使って固定できるか:突っ張り式を検討する場合、設置面の状態や条件をメーカー情報で確認します(賃貸等の場合は、退去時の条件も含めて個別に確認してください。「賃貸なら安心」と一律には言えません)。
- 使える幅・高さ・奥行きを測る:設置予定の場所を実測します。
- 掛けたい衣類量を考える:ハンガーバーの本数・長さと照らし合わせます。
- あとから動かす必要があるか:キャスターの有無を確認します。
- 棚が必要か:小物もまとめて収納したい場合に確認します。
- 耐荷重の条件を確認する:全体の耐荷重か、バー1本あたりか、積み重ね等の条件があるかまで確認します。実験値などの参考値として示されている場合は、保証値ではない点も確認します。
まとめ:掛ける収納は、部屋の条件と使い方から選ぶ
突っ張り式か据え置き型かが決まっていても、実際にどの商品を選ぶかは、床面積・幅の調整・移動のしやすさ・棚の有無・耐荷重の条件など、複数の視点を組み合わせて考える必要があります。「耐荷重が大きいから」だけで選ぶのではなく、自分の部屋と使い方に合わせて候補を絞ってみてください。
まだ突っ張り式と据え置き型のどちらにするか迷っている場合は、掛ける収納を増やしたい。突っ張り式・ハンガーラック・ワードローブはどう選ぶ?で、部屋の条件からの選び方を解説しています。
仕様の出典と確認日
本記事の仕様は、下記の公式ページ(メーカー・ブランド自身の公式サイトまたは公式通販サイト)で確認しました。Amazon・楽天市場などのモールのページは出典にしていません。仕様は変更される場合があるため、購入前に最新の情報をご確認ください。


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